「本・読書」タグが付いた名言・セリフ(最高)

フィルター
ナレーター昔々、一人の男が死にました。男の仕事は、お話を作って語る事でしたが、死には逆らえません。男の最後のお話は、美しく勇敢な王子が、悪賢い大鴉を退治するお話しでした。けれども、もう永遠に戦いの決着は付きません。「こんなのは嫌だ!」大鴉は叫びました。「こんなのは嫌だ!」勇敢な王子も叫びました。大鴉はお話しの中から逃げ出して、王子もそれを追いかけました。そして王子は、自分の心臓を取り出し、禁断の力を使って、大鴉を封じたのでした。その時「これはいい…」死んだはずの男が、どこからかつぶやきました。
ナレーター昔々、一人の男が死にました。男が語っていたお話は、美しく勇敢な王子が、悪賢い大鴉を退治するお話。男が死ぬと、大鴉と王子は、お話から飛び出しました。王子は大鴉を封じるため、自分の心臓を取り出しましたが、それは、王子だけにあたえられた禁断の力。見事、大鴉は封じられましたが…王子の心臓は欠片となって飛び散って、町のあちらこちらに散らばってしまいました。それからというものその町は…お話と本当が混ざり合い、不思議が不思議でない世界になってしまったのでした。
奉太郎:本を、読む以外に使うとしたら、どう使う?
摩耶花:何冊か積めば枕にいいかも。
里志:腕に着ければ盾になるね。
奉太郎:もっと、真面目に考えてくれ。
千反田:そうですよ。こういう本ならではの使い道があるはずです。
里志:じゃあ、千反田さんはどう思う?
千反田:そうですね。重ねれば浅漬けが漬かります。

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